ななぶんのに研究室

ワーママ社会人大学院生のくろぺんぎんが、シティズンシップ育成をテーマに日々活動したり考えたりしていること

comfort zone

留学したり、これまでにない何かにチャレンジしたりしたのはなぜ?と留学生に訊いた時のこと。

 

「comfortable zoneにいれば快適だ。だけど自分はその外側に出る勇気を持っているって思いたかったんだ」と返ってきた。それも何人もから、異口同音に。同じ大学の学生たちだからなのか、国民性なのかはわからないけど、なにせ同じように返ってきた。

 

「一歩踏み出す勇気」とは言うけれど、その時の視点は未来を向いている。comfort zoneは「慣れ親しんだ快適な居場所」の意味合いだから、今いる場所という現実を指している。新しい世界にチャレンジするとき、今いる場所の温かさが目に入らないってことはないか。私はそうだった。失ってはじめて気づくもの、とも言えそう。

 

交換留学のために初めてパスポートを取り、アメリカに渡った18歳の8月。飛行機に乗るのも3回目だった。言葉の不安、まだ見ぬホストファミリー、初めて親元を離れて海外で生活するという不安、アメリカでの学校生活などなど、来たりくるものへの不安と興奮で眠れなかった。私を送り出してくれた両親、きょうだい、ともだち、先生たちの心配なんて、考えたこともなかったよ。

 

足元の現実もちゃんと見て、新しい世界へ。