ななぶんのに研究室

グローバル化時代のシティズンシップ育成をテーマに活動しています

「自分に合った学び方」を自覚した日

2017年も盛りだくさんの一年ではあったのだけど、ここぞという思い出をあえて挙げるとすれば、Points of Youの体験会じゃないかと思う。

これはコーチングゲームのひとつで、64枚のカードを使う。コーチング方法も、カードを使う同種のものもたくさんあるらしいのだけど、たまたま都合がよかったので、軽い気持ちで参加した。

写真はとても綺麗で、グラビアにも使えそう。風景もあれば人物もある。大きな建物もあれば小さな置物もある。ひとつひとつがそれぞれの美しさを持っている。カードの下には英語と日本語で単語が書かれている。

コーチがお題を出し、そのお題を考えながら、その時の心に響いたカードを選ぶ。「私はなぜこの1枚を選んだのだろう」、「そのカードはなぜ私に特別な一枚だと訴えかけたのだろう」と考えることで、潜在意識を引き出して、見えるようにすることで自分と向き合うというもの。テーブル一杯に広げたカードを眺めながら、その時の感覚にいちばんマッチするカードを決める。

ゲームそのものももちろん興味深いもので、もっと知りたいと思ったのだが、私がハッとしたのはそこじゃなくて、選んだカードに向き合っている参加者にコーチが問いかけた質問だった。

「このカードに惹かれた理由は、写真ですか、文字ですか」という、シンプルな質問だった。

その時持っていたカードがどれだったかは忘れたけれど、私がカードを選ぶときに見つめていたのは、間違いなく「文字」だ。美しいカードは、ただ広げているだけでも十分に美しい。はがきより少し小さいくらいのカードを64枚も広げると、テーブルは色の洪水になる。私たちはテーブルの周りをゆっくりと歩きながら選ぶのだけど、私はまず文字を見て、その後で写真を含めた全体を見ていたから、ためらいなく「文字です」と答えた。

当日は3人の参加者がいて、私以外の二人は「写真」だと答えた。彼らの理由は、写真が表現しているものだったり、写真の中に移りこんでいるアイテムだったりして、それらが意味するものを自分なりに解釈していた。みなはじめて参加した人ばかりで、コーチの説明を同じように聞いて、同じようにゲームに参加したのに。

そういえば、以前、学び方のスタイルが異なる子どもたちに違うカリキュラムでワークショップをする、という企画をしたことがあった。スタイルの分類は4つあり、

-Auditory(音から)
-Literary(文字から)
-Visual(絵や写真から)
-Kinaesthetic(運動感覚から)

だと説明されたと記憶している。事前にアンケートに答えてもらい、グループを組む。ワークショップで初めて会う子どもたちだから、アンケートの集計時には顔も声もわからないのだが、回答結果は一応数字で表されるので、数人ずつのグループに分類することはできた。

改めて、Google scholarでlearning styleを検索してみると、分類に言及している論文のいくつかにヒットした。分類はLiteraryを除く3つになっているようで、

-Auditory(聴覚から)
-Visual(視覚から)
-Kinaesthetic(運動感覚から)

だった。学術的に論じられるような考察はできてないのだけれど、自分の経験に照らすと私には納得できるものだった。

子ども時代の私は、本を読むのが大好きだった。親戚のおさがりで回ってきた「世界文学全集」の50冊くらいのセットを、小学校低学年で読みふけっていて、読書中の私は「本の虫に耳をふさがれている」と大人が呆れるくらい集中していたそうだ。

でもアートも好きだ。美術館や博物館に行くと、キャプションよりも作品を見ているから、タイトルも作者も覚えていない。展示会場特有の、ちょっと冷たい感じのする独特の匂いが好きだ。

大人になってからは、会議の雰囲気や会話の流れで記憶している。タイプするスピードが速かったので、若手の頃は発言録をよく任されていた。発言をただタイプするだけじゃなくて、声調や強調された部分を添え書きするなどの工夫もして、会議に参加できなかった人にもわかりやすいと好評だったものだ。

語学の学習では、音優先が好きだ。会話練習や実際の対話から入るので、つづりや文法はかなり適当。今なお苦労している。

仕事では私の「落書き」は部下には好評で、打ち合わせが6割方進行したくらいのタイミングで、ホワイトボードや裏紙にマトリックスを書いたりして整理していた。

learning styleは一人にひとつではないので、私の場合は読書や発言録に見るようなLiterary要素と、語学でのAudio要素と、アートでのKinaesthetic要素が混ざってるんだと思うが、インプットで多く使っているのはLiterary、アウトプットではVisualが主だということだろう。

#pointsofyou

#learningstyle